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東山魁夷特集!「東京国立近代美術館」所蔵作品展『MOMATコレクション』を鑑賞!

2017/09/30 博物館・美術館 散歩
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「東京国立近代美術館」所蔵作品展『MOMATコレクション』、2回目の鑑賞に訪れました。
9月12日~11月5日は、東山魁夷の特集をしています。
「東京国立近代美術館」では、東山作品を多数所蔵していますが、毎年のように他館の展覧会に貸し出ししているため、まとめて展示する機会がなかなかないようです。

今回は、17点を展示しており、じっくりと鑑賞できる絶好の機会です。
金曜日は、夜の9時まで開館していて、お仕事帰りにも立ち寄ることができます。
今日は19時から『キュレーター・トーク』のイベントがあり、「道はどっちに向かうのか」というテーマで、東山魁夷《道》と岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》を対比しながら作品の説明を受けました。

東山魁夷の作品は、直線や三角形をイメージした幾何学的な構図で、余分な物をすべて削除して描かれているようです。
今まで、色彩と透明感に心癒されるイメージだけで観ていましたが。
学芸員さんからのお話を伺い、東山作品はすべて幾何学的な構図をイメージして描かれているというのは、とても新鮮でした。

 

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東山魁夷特集 9月12日~11月5日

9月12日~11月5日は、3階の8室と10室で、東山魁夷を特集しています。

東山魁夷 『道』

1950(昭和25年)作

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この作品は、青森県の種差海岸の牧場を取材して描かれたものです。

実際の風景から余分なものを省いて単純な構図にまとめることで、心像風景に高められています。
この作品の構図は、道の左右に三角形、地平線を高めに設定して、道を蛇行させて遠くまで続いている感じを単純な構図の中で表現しています。
実際の風景は、向かって左の三角形の部分が牧場で、向かって右側の部分は、砂浜の海岸線だそうです。

東山作品には、人物がほとんど描かれていません。
この『道』にも人物が描かれていないけれども、道の中に轍を描くことによって、人の気配と匂いを感じることができます。
単純な構図と色彩で、これほどまでに表現できる東山作品が、人々の心を魅了することを、あらためて発見しました。

東山魁夷はこの作品を次のように語っています。
「遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上がりに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」

この『道』には、戦後の日本の再出発への希望が託されているようです。

東山魁夷(1908-1999)について

横浜生まれ。東京美術学校日本画科(現・東京藝術大学)を卒業後、ドイツに留学して美術史を学ぶ。戦後、1947年に日展に発表した《残照》が特選を受賞し、風景画家として再出発を果たした。1950年の《道》をはじめ、構図や色を整理した平明な作風により、国民的な人気を集めた。

取材旅行に出かけては連作を描いたことでも知られる。1962年の北欧旅行では、帰国後1964年まで3年にわたって北欧主題による制作を続けた。同様の連作に京都(1965年~68年)、ドイツ・オーストリア(1969年~72年)などがある。

また、1960年に新築なった東宮御所の壁画、1968年完成の皇居新宮殿の障壁画を担当し、1970年代には約10年をかけて唐招提寺御影堂の障壁画制作に取り組んだ。

1999年に没。墓所は長野市にあり、唐招提寺にも分骨されている。(東京国立近代美術館HPより)

東山魁夷展示作品アルバム

《残照》1947年

東山自身が風景に開眼した記念作。
戦時中に親族を亡くし、空っぽの心で初めて自然との一体感を感得したと語る作品。

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《たにま》1953年

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《山かげ》 1957年

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《秋翳(しゅうえい)》 1958年

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《冬華》 1964年

北欧旅行の印象をもとに構成した作品。
霧氷に覆われた真っ白な樹木。樹木の上にかかるのは月ではなく、霧の中でかすかに光る太陽です。
構図を見ると、樹木枝の広がりと太陽の光の輪はどちらも半円形で同じくらいの大きさをしています。その反面、両者は密度や厚みの点で対照的。

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《映象》1962年

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《雪降る》 1961年

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《青響》 1960年

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出品作品17点目録

《残照》 1947年
《道》 1950年
《秋風行画巻》 1952年
《たにま》 1953年
《晩照》 1954年
《山かげ》 1957年
《秋翳(しゅうえい)》 1958年
《木霊》 1958年
《暮潮》 1959年
《青響》 1960年
《雪降る》 1961年
《黄耀》 1961年
《映象》1962年
《冬華》 1964年
《白夜光》 1965年
《月篁》 1967年
《白い朝》 1980年

音声ガイドで「生の声」による解説を聞くことができます。

「生の声」解説が聞けるのは、《残照》《道》《秋風行画巻》《たにま》《晩照》《青響》《雪降る》《映象》《白夜光》の9点です。
【音声ガイド(300円)】

「MOMATコレクション」とは

東京国立近代美術館所蔵の12,500点以上のコレクションの中から、油彩・日本画・彫刻など、幅広いジャンルから約200点を選び、20世紀から現代に至る日本の美術の流れを紹介する展覧会です。

基本情報

会場:東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
会期:5月27日(土)~11月5日(日)
開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)
休室日:月曜日[ただし、7月17日、9月18日、10月9日は開館]、7月18日(火)、9月19日(火)、10月10日(火)

観覧料: 一般 500円
大学生 250円
5時から割引:一般 300円
大学生 150円

☆高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料。

東京国立近代美術館公式サイト

アクセス

住所 〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1

TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)

東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分

 

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私は、旅大好き・冒険大好きな超アクティブおばちゃんです。
「発見・出会い・刺激」を求めて、全国どこにでも飛んで行きます。
基本はきままな一人旅。時には旅友と一緒に女子旅に出かけたり。
旅に出る方も、また、なかなか出かけられない方も、このブログで一緒に旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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